才能とは関係なく急速に描けるようになる秘訣
創造力と意欲を育む方法
絵画教室の阿野です。私は臨床美術士ですが
右脳を使って描く方法について自分の経験からお話していきたいと思います。
臨床美術はもともと認知症の症状改善や予防を目的に考案されたものですが、現在は社会人とストレスケアや子供の情操教育など様々な現場で取り入れられています。
臨床美術を実施するうえで最も重要なキーワードは「右脳を活性化させること」です。
天才的と言われる科学者や芸術家に発見や創造のエッセンスをたずねると「ひらめき」とか「直観」という「右脳言語」で表現されます。
こういった感覚的な表現は右脳の働きによるものです。
絵を描くときにも、左脳モードから右脳モードに切る替える事で細部まで観察できるようになり、描けるようになります。
コロナ前はよく、関東の親子カフェを中心に子供を描く似顔絵イベントをしていました。
なないろ似顔絵®という黒を使わずにオイルバステルの色彩で描く似顔絵ををお描きしてきました。
↓親子カフェやキッズカフェなどでのイベントの様子
なないろ似顔絵®という「色彩で心を解放して描く似顔絵アート」を考案し、子育て中のママに笑顔と癒やしと元気を出して届けたい!とお描きしてきました。
似ている似顔絵にするために私がやっていたことがあります。
それは、絵を逆さまから眺めることです。
この時は、感覚的にそのほうがよく描けるからと想ってやっていたのですが
これはまさに左脳モードから右脳モードへの切り替えを行うことだったんですね。
左脳でも右脳でも絵を描くとこはできます。多くの方は左脳で描いている場合が多いのです。
左脳は言語化=シンボル化して被写体を捉えます。ですから、被写体をみているようで実は頭の中にあるシンボルを描いているのです。しかし、右脳は被写体を具体的に見ることができるのです。
脳の研究で有名なアメリカのエドワーズは、「右脳を使って描かせることにより、才能とは関係なく急速に描けるようになる」と言っています。
右脳モードに切り換えれば、微妙な形まで観察できるようになるので、結果描けるようになるのです。